これまでの経営とは「違う判断」
――不動産事業は、サッポロHDで安定して利益を稼いできた重要な収益柱の1つです。なぜ売却するのでしょうか。
最大の要因は、「恵比寿ガーデンプレイス」だ。
われわれの不動産事業の中で、資産的にも収益的にも大部分を占めているが、開業して30年余りが経ち、老朽化している。設備更新や、リノベーションしながらバリューアップをしていく投資がこれから必要となる。そのためには何百億という多大なキャッシュが長期にわたって出て行くことになる。
それを考えると、もともと(ホールディングスの)中核である酒類事業の成長が妨げられる部分もあるのではないか、老朽化への対応で社内でキャッシュの取り合いになる可能性を真剣に考えた。
(今回の不動産売却は)これまでの経営とは違う判断だったので「本当に大丈夫なのか」という声や、土地の名前を踏まえると「ブランドへの影響があるのでは」といった声もあった。侃々諤々、相当いろいろな議論があったが、最終的には酒類中心の企業としてやっていくことを選択した。
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【アクティビストの存在もきっかけの1つ】
