【第2回】被災者を探せ!IT技術者、自衛隊員たちの奮闘(1月1日配信)
【第3回】嘔吐に下痢、過酷すぎた「1.5次避難所」の現実(1月4日配信、本記事)
【第4回】馳浩知事インタビュー(Coming Soon)
大災害への対応の渦中で“決めることが仕事”のリーダーは、批判の矢面に立たされる。
2024年1月5日、馳浩・石川県知事の発言が波紋を起こした。馳知事は、第10回災害対策本部会議で、人命救助の優先や、孤立集落の解消、被災者の石川県南部の旅館・ホテルへの2次避難に触れた後、こう言い添えた。
「能登へ向かう道路は渋滞でたいへん困っています。個別や一般のボランティアは控えてください。不要不急の能登への移動は控えてください。人命救助、また能登の避難所にいる人のために対応していますけども、救援部隊もたいへん困っています。どうぞご協力をお願いします」
さらに馳知事は自身のX公式アカウントでも同様の発信をした。するとネット空間を中心に反発がわき起こる。
「支援を拒否するのか。最も人手が必要なときに『来るな』では、復興が遅れる」
「国民の善意を冷やすな」
「上から目線で高圧的だ。『受け入れ態勢が整うまで待ってほしい』と表現を工夫すべきだ」
便器から排泄物があふれる状態
実のところ、能登は道路の寸断で渋滞が甚だしかっただけでなく、ボランティアスタッフが泊まれる施設も十分になかった。遠方からの日帰りは地理的に難しい。断水と停電で食事や飲料水、トイレといった生活インフラが壊れ、ボランティア活動は困難だった。とくにトイレ、排泄(はいせつ)の問題は大きい。地震後の状況を知る地元のメディア関係者は、こう振り返る。
「被災地には、食べ物や水は用意して行きましたが、トイレが少なく排泄物が便器からあふれる状態で、とくに女性記者たちは苦しんでいました。水分や食事を摂るのを控えたために、体調を崩す人が相次ぎました。脱水による頭痛やめまいのほか、尿量が減って、細菌が増殖しやすくなり、膀胱炎や腎盂(じんう)炎の兆候が出て、やむなく引き返す女性記者もいたんです」



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら