「店舗が次々と撤退」「人の気配も皆無」 まるで異空間「バブルが生んだ廃墟モール」はなぜ失敗してしまったのか
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バブル絶頂期にオープンしたモールが、今では「廃墟モール」となっている。何が原因だったのだろうか(筆者撮影)
ガラガラで人がいない。空き区画だらけ。BGMだけが虚しく響いている――。日本各地に、そんな「廃墟モール」が存在する。
かつて繁栄した商業施設は、なぜ廃墟になってしまったのか? 理由を探ると、7つの要因が見えてきた――この連載では、大手ショッピングモール会社での勤務歴を持ち、プライベートでも500以上のモールを巡ったライターの坪川うたさんが現地を実際に訪れてリポート。廃墟モールが生まれる理由を紐解いていく。
店舗が次々と撤退している異空間
東京から電車で横浜方面へ向かい、バスに乗り継ぐ。横浜中華街や山下公園といった観光地を過ぎた先の「本牧」に、海外風の廃墟モールがある。「ベイタウン本牧5番街」である。
横浜市の本牧にある「ベイタウン本牧5番街」(筆者撮影)
「ベイタウン本牧5番街」は隣接する「イオン本牧店」とつながっており、どちらもかつて同じ「マイカル本牧」であった。「マイカル本牧」は、バブル絶頂期の1989年にオープンした大型商業施設である。「イオン本牧店」の広場には、バブルを感じさせる噴水やからくり時計が残っている。
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