「店舗が次々と撤退」「人の気配も皆無」 まるで異空間「バブルが生んだ廃墟モール」はなぜ失敗してしまったのか

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横浜には中華街や山下公園、みなとみらいといった観光地がひしめいているが、わざわざ本牧までは足を伸ばさない。

また、施設の動線の悪さも廃墟となった要因の1つだと考えられる。現在、「ベイタウン本牧5番街」に隣接する「イオン本牧店」にも空き区画があるものの、食品などを買い求める近隣住民でにぎわっている。

イオン本牧店
「イオン本牧店」には何台もの自転車が停められており、近隣からの来店の多さが感じられる。スーパーの買い物袋を持って施設から歩いて帰る人もよく見かける(筆者撮影)

しかし棟が分断されており、「イオン本牧店」から「ベイタウン本牧5番街」へ行くには、横断歩道かデッキを渡らなければならない。そのため、「イオン本牧店」に来店した人が「ベイタウン本牧5番街」に流れていない。

左が「イオン本牧店」、右が「ベイタウン本牧5番街」
左が「イオン本牧店」、右が「ベイタウン本牧5番街」(筆者撮影)
「イオン本牧店」と「ベイタウン本牧5番街」の間のデッキ
「イオン本牧店」から「ベイタウン本牧5番街」へ向かう人の姿はまばらだ(筆者撮影)

店舗を8棟にわけたことが裏目に

バブル絶頂期、贅沢に1〜10番街の8つもの棟にわけた(4・9は欠番、のちに11・12番街を増築)ことが、客の流れの分断を招いた。

マイカル本牧各棟の位置関係と現在の用途
マイカル本牧各棟の位置関係と現在の用途(Googleマイマップにて作成)
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