"ラン活"過熱の時代に「モンベル」を選んだ我が家。周囲の反応が映し出した「日本社会の硬直化」。使って3年、実際はどうだった?
ランドセル商戦が始まるのは、子どもが小学校に入学する前年の春だ。年長の5月頃になると、百貨店や量販店には色とりどりのランドセルが並び、親たちは「早く決めなければ」という空気に包まれる。
“ラン活”とも言われるこの動き。高級革メーカーのランドセルは早々に予約が埋まり、7万、8万、時には10万円近い価格帯が「普通」になっている。
「みんなと同じ」でないといけないのか
しかし、ふと立ち止まって考えると、ランドセルはいつからこんなに高価なものになったのだろう。自分が子どもだった頃を思い返して、母にたずねてみたところ「たしか2万円台だったと思うわよ」とのこと。
当時は女の子は赤、男の子は黒のランドセルが主流でカラーバリエーションもたいしてない時代だったとはいえ、現在のランドセル価格が3倍、4倍もの値段になっているのは、いくらなんでもインフレしすぎではないだろうか。
私が初めてランドセルを背負った頃から30年以上経った。その間、日本全体は長くデフレにあり、物価も給与水準も上がらない時代が続いていた。最近やっと、物価が上がることを身をもって痛感しているくらいだ。
本来ならランドセル価格もデフレの影響下にあり、それほど価格が高騰しないはずが、現実問題として、ランドセルや塾費用など、子どもにまつわる支出だけは確実にこの30年間で膨らんできたように感じる。
わが家には2人の子どもがいる。中1になった長男は学校指定のランドセルを使っていたが、小3次男のランドセルは自由だったため、4年前に本当に悩んだ。
なぜなら、入学1年以上前からランドセル商戦が始まり、さまざまな商品を見比べる中で、「価格が高い」「軽量化のためか作りが心配」「色が多すぎる」と、親子で決めきれずに時間だけが過ぎていった。


















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