出場枠が「32→48」でもW杯出場を逃した… 中国の《卓球が超強くて、サッカーは冴えない》理由 

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卓球
中国卓球の強さの秘密に迫る(写真:SmileKorn / PIXTA)

中国卓球の強さは、いまや世界が認める不動の事実である。

国際大会の表彰台を長年独占し続ける姿は、まさに「卓球王国」の名にふさわしい。日本を含む各国の追い上げがあっても、その地位は揺らいでいない。

なぜ中国人は小さな球をこれほど自在に操れるのか。それは、卓球が生活文化として深く根付き、「個」を極限まで磨く競技特性が国民性と響き合っているからだろう。

一方、14億の人口を擁しながら、「世界一人気のスポーツ」と評されることもあるサッカーでは、世界水準に届かない現実がある。

今夏のFIFAワールドカップに出場できず

1月6日~24日にサウジアラビアで開かれた『AFC U23アジアカップ』では、中国U23代表は決勝に駒を進めたものの、0対4で日本に敗れた。また、A代表は『FIFAワールドカップ2026』のアジア最終予選で敗退し、日本や韓国が出場する今夏の本大会への切符を逃している。

習近平国家主席がサッカー好きとして知られるなど、中国では政府高層から民間に至るまで、サッカーに大きな期待が寄せられている。国家による投資も決して少なくない。

中国人の中には、真の「スポーツ強国」になるためには、サッカーこそが避けて通れない道だと考えている人もいる。代表チームの成績は、単なる競技力の問題にとどまらず、民族としての誇りや集団的な名誉感情を背負う存在でもある。

卓球という“小さな球”は、すでに国威発揚の役割を果たしてきた。だからこそ今、人々はサッカーという国際的に影響力を持つ“大きな球”に、より大きな愛国の情熱を託そうとしている。

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