「30歳息子が結婚しない。そんな人生は不完全」→「公園に貼り紙して"子の結婚相手"を募集」。中国で見た《親による代理婚活》のリアル

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中国の結婚式
中国で親が子に代わって婚活を行う「代相親」について解説する。写真は中国の結婚式の様子(写真:取材協力者提供)
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結婚相手の希望条件:「158cm~163cm、32歳以下、大卒以上」「172cm以上、36歳以下、大卒以上」「160cm以上、30歳以下、大卒以上、人柄が良い、健康」--。

2025年末、筆者は中国福建省に帰郷した際、このようなことが書かれた奇妙な貼り紙を、公園で大量に見つけた。

色とりどりの紙には、子どもの年齢や身長、学歴、職業、収入、住宅の有無、相手の希望条件が書き込まれており、連絡先には父母の電話番号が記載されている。

園内に若者の姿はなく、代わりにその親たちが顔を寄せて真剣に話し込んでおり、辺りは独特な熱気に包まれていた。

中国では近年、恋愛をしない、結婚を望まない若者が増えている。その状況に強い危機感を抱いているのは、彼らの親世代だ。

子に代わって親や親族が結婚相手を探す「代相親(だいそうしん)」と呼ばれる行為が都市部を中心に広がっており、「代理お見合い」や「代理婚活」の文化が醸成されているのだ。

「結婚しない人生は、どこか不完全」

50代ほどの女性が息子のプロフィールを木に貼り付けている姿を見かけた。私は、なぜそこまで熱心に婚活を代行しているのか尋ねてみた。

彼女は穏やかな口調でこう語った。「息子はもう30歳だ。焦らないわけにはいかない。結婚しなければ人生はどこか不完全だと思う。家族が代々続いていくことを願っているし、私はちょうど定年退職したばかりなので、孫が生まれたら面倒を見ることもできる」

この考え方は、代理婚活に参加する多くの親たちに共通する思いなのだろう。

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