「30歳息子が結婚しない。そんな人生は不完全」→「公園に貼り紙して"子の結婚相手"を募集」。中国で見た《親による代理婚活》のリアル
中国の大都市では、親が子どもの代わりに婚活を行う光景が珍しくない。たとえば、北京の中山公園や玉淵潭公園、上海の人民公園の「相親角(お見合いコーナー)」は特に有名で、親同士が子どもの条件を話し合う場として知られている。
また数年前には、瀋陽で1万人を超える規模のお見合い大会が開催されたが、会場を見渡すと参加者の8割以上が中高年層で、「お見合い大会」はいつしか「保護者の交流会」の様相を呈していたという。
さらに今年の春節期間には、広州の天河公園にあるお見合い広場が大いににぎわった。掲示板が資料で埋まりきると、親たちは新たな方法を考え出し、開いた傘の表面に子どものプロフィールを並べ始めた。
こうして生まれた「お見合い傘」は、都市の奇妙でありながら印象深い風景として、メディアの注目を集めている。
親の心ほど哀れなものはない
結婚とは本来、たとえ親であっても代わりに成し遂げられるものではないと思う。代理婚活では本人の意思が軽視されやすく、条件を優先する「打算婚」を助長しかねない。また、結婚を「家と家との取引」として捉える価値観を強化する恐れもある。
一方で、「代理婚活」を肯定的に捉える声も少なくない。親が子どもの幸せを願って行動するのは、ごく自然な感情であり、若者の負担を軽減する側面もある。親にとって、子どものプロフィールを公開し、公園の片隅で相手を待ち続ける行為は、わが子に少しでも幸せな出会いの機会を与えたいという切実な思いの表れでもある。
この執念には「可怜天下父母心(天下の親の心ほど哀れなものはない)」という言葉が象徴する深い愛情が込められており、理解され、感謝されるべき側面もあるだろう。



















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