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なぜ管理職を全廃したのか?ある上場企業の話。押し付けとは対極のやり方で、人は幸せに働き、成果も出せる/柴田紳氏に聞く

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『管理職を全廃しました 社員全員が自走する 「ティール型組織」』の著者
[著者プロフィル]柴田 紳(しばた・しん)/ネットプロテクションズ社長。1975年生まれ。98年一橋大学社会学部卒業、日商岩井(現双日)入社。2001年IT系投資会社ITX入社、ネットプロテクションズの買収に従事。その後すぐに出向し、日本初のリスク保証型後払い決済「NP後払い」をつくる(撮影:尾形文繁)
マッキンゼー出身のコンサルタント、フレデリック・ラルー氏が提唱した「ティール組織」とは、管理職が存在せず、自分の働く目的に応じて社員がありのままに働けるという企業モデルである。言うはやすく行うはかたし。実現のハードルはかなり高そうだが、そのティール型を実現している上場企業がある。後払い決済(BNPL)サービスのリーディングカンパニー、社員数350人のネットプロテクションズだ。同社の人事制度を単行本にまとめた社長の柴田紳氏に話を聞いた。

人は幸せに働き、成果も上げられる

──執筆動機を教えてください。

『管理職を全廃しました 社員全員が自走する 「ティール型組織」』(柴田 紳 著/ダイヤモンド社/1980円/264ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

以前から本を出したいと思っていた。まず、私たちの組織形態は明らかにユニークだが、2時間ほどかけて話さないと全貌が伝わらない。1冊で正確に、すべてを伝えられればと考えた。出版を通じて当社の働き方を紹介することで、採用力や会社の認知度を向上させたいという気持ちもあった。

そして、これがより強い動機なのだが、押し付けとはまるで対極のやり方で、人は幸せに働き、成果も上げられるという知見を社会に発表したかった。

──いくつかの国際調査によると、日本人は働きがいの実感が軒並み低いというのが実情です。

多くの日本企業が社員の意欲をそぐ組織になっているのではないかと。僕も大企業に3年いたのでよくわかる。挑戦させてもらえないし、褒めてもくれない。

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