2026年2月28日、イスラエルとアメリカがイランを攻撃した。アメリカは「壮絶な怒り」と作戦を名づけたが、イスラエルでは「獅子の咆哮(雄叫び)」と名づけられた。
イランは即座に報復を開始した。ターゲットは、イスラエルはもちろんのこと、ペルシア湾各地のアメリカ軍基地が中心である。確認されているだけでもバーレーン、カタール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、サウジアラビア、キプロス、ヨルダン、オマーン、アゼルバイジャンなどが攻撃されている。
イスラエルでは、3月4日までに全土で2000回以上の空襲警報が鳴り、死者10名、1200名以上の負傷者が出た。イラン国営通信は、イランでの死者が1000人を超えたと発表している。双方の攻撃は今も続いている。
「絶好の機会」を逃さなかったイスラエル
イスラエルとアメリカはなぜこのタイミングで攻撃したのかについて、さまざまな解説がなされている。ネタニヤフ首相は自身の汚職を隠蔽して政権を維持し、26年に予定されている総選挙を有利に進めるため、トランプ大統領はエプスタイン文書から世間の目を逸らして26年秋の中間選挙へのポイントを稼ぐため、などの理由が挙げられている。
そうした政治的背景があるのだろう。だが、もっと決定的な理由が背景にあったと考えるのが妥当だろう。それは、ハメネイ暗殺のまたとない機会が巡ってきたからである。
イランはアメリカを「大悪魔」、イスラエルを「小悪魔」と呼び、約半世紀にわたって「イスラエル殲滅」を公言してはばかることがなかった。ガザのハマスやレバノンのヒズボラなどは、イランが援助する代理勢力として数十年にわたって対イスラエルのテロ活動を行ってきた。
1979年に起きたイラン・イスラム革命まで、イスラエルにとってイランは友好国だった。経済的・軍事的に強い結びつきがあり、エルアル・イスラエル航空の直行便が毎日両国を結んでいたほどである。






















無料会員登録はこちら
ログインはこちら