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造船撤退からの逆襲――三井E&Sが船のアンモニア燃料エンジン開発で「世界トップを走っている」と自負する理由

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三井E&Sはアンモニア燃料エンジンで勝負をかけようとしている(写真:三井E&S)

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かつて世界一だった日本の造船業。その復活に向け、政府や業界が動きを活発化させている。船の建造では中国、韓国に追い抜かれたが、船に欠かせない機器では今なお、日本企業が圧倒的な強さを誇る分野が少なくない。

造船不況で本業からの撤退を余儀なくされた老舗メーカーが今、次世代燃料エンジンの開発で世界のトップを走ろうとしている。舶用エンジン国内首位の三井E&Sだ。その切り札は、燃焼時にGHG(温室効果ガス)を出さない「アンモニア燃料エンジン」。いよいよ実証船への搭載が見えてきた。

造船撤退から舶用エンジン事業へ

社名はここ数年で変遷してきた。造船不況の中、2018年に三井造船が三井E&Sホールディングス(現三井E&S)に社名を変更して再起を図ったが、インドネシアの火力発電事業で大きな損失を出して事業再編を余儀なくされ、23年に造船業から完全撤退した。

その後、港湾クレーンと舶用エンジンに事業を絞り込んだことが奏功し、今ではいずれの事業でも国内トップシェアを誇る世界有数のクレーン、舶用エンジンメーカーとなっている。

舶用エンジンは独エヴァレンス(旧MANエナジーソリューションズ)とライセンス契約を結んで製造している。契約上、販売は国内に限られる。大型船向け2ストロークエンジンで国内シェアの7割を占め、年間製造台数は130〜140基に上る。生産規模では世界で五指に入る。

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