クリス・パッテン卿「トランプの"力こそ正義"に対抗するためには、カナダのカーニー首相の呼びかけに応じて統一戦線をつくるしかない」

先月ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会でのドナルド・トランプ米大統領の演説は、相変わらず、でたらめな作り話、筋の通らない話、誤用がごちゃ混ぜになったものだった。
トランプ氏がデンマークを嘲笑
しかし、その中には一つの良いニュースも含まれていた。必要ならば武力を使ってでもグリーンランドを奪うと脅していたが、彼はその姿勢を軟化させたようだった。
トランプ大統領は、アメリカが既に事実上支配しているグリーンランドへの「完全なアクセス権」をアメリカに与えることを骨子とする「将来の合意枠組み」に目を向けることで、少なくとも一時的には、一つの主権国家が他国の領土を侵略すべきではないという原則を受け入れたようである。
トランプ大統領は、かつてロシアのウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナ侵攻を「天才的」と評した人物である。そのことを考えれば、これはある種の進化を示唆しているかもしれない。
ただし、その背景にあるものはトランプ氏の自己反省ではない。欧州指導者たちの驚くべき決意があった点を見逃してはならない。
それでもなお、この新たに見出した現実主義は、グリーンランドの主権を保持するデンマークに対する敬意にはつながらなかった。アメリカの緊密な同盟国であるにもかかわらず、デンマークは長年トランプ氏の嘲笑の的となってきた。ダボス会議では、1945年にナチス占領から解放したにもかかわらず、アメリカはデンマークから「何も得られなかった」と主張した。




















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