「30歳息子が結婚しない。そんな人生は不完全」→「公園に貼り紙して"子の結婚相手"を募集」。中国で見た《親による代理婚活》のリアル

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興味深いのは、若者の結婚観が多様化するほど、親世代の焦りがむしろ強まっていくという逆説的な構図である。

その結果、代理婚活が活発化しているのだ。ある親は、人に会うたびに「息子にふさわしい人を紹介してくれないか」と頼んで回る。しかしそれは当の子どもたちの意向とは無関係で、聞かされた側としては苦笑するほかない。

さらに、代理婚活を巡ってはトラブルも報告されている。高齢者の感情につけ込み、金銭をだまし取る事例が増えているのだ。詐欺師は中高年層の情緒的ニーズにつけ込み、「思いやり」や「善意」を装いながら、感情操作と財産の搾取を行っている。

「結婚しろ」の過度なプレッシャー

代理婚活は、必ずしも高いマッチング成功率を誇るわけではない。多くの場合、親が子どもの条件を良く見せようと誇張してしまい、実際に対面した際に印象のずれが生じることがある。

その結果、子どもに余計なプレッシャーを与え、配偶者選びに対する価値観を歪める可能性も否定できない。

また、親世代と子世代の結婚観の違いも大きい。親は経済力や戸籍、学歴といった条件を重視する傾向があるのに対し、子ども世代は性格の相性や価値観の共有をより重視する。

この世代間の認識のずれは、家庭内での摩擦を生みやすい。とりわけ結婚を急がせる圧力は対立を深め、伝統的価値観と現代的恋愛観との衝突を引き起こす。

25年に重慶のメディアが主宰した「お見合い調査報告」によれば、若者の6割以上が「親による代理お見合い」を経験していることが明らかになった。

一方、親による代理お見合いを支持する若者はわずか3%にとどまっている。

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