《異色のフィギュアスケーター》アリサ・リウ選手の金メダルに「日本人が感涙した」ワケ 「自国選手の勝利と同じくらい嬉しい!」の声、なぜ殺到?
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック、女子フィギュアスケート。静まり返った会場の空気を一変させたのは、アメリカのアリサ・リウ(20歳)が放つ圧倒的な「生の躍動」だった。
結果は、アメリカ女子フィギュア界にとって24年ぶりとなる悲願の金メダル。期待を寄せられていた日本の坂本花織(25歳)、中井亜美(17歳)はそれぞれ銀メダル、銅メダルとなった。
しかし、多くの日本人が自国の選手の勝利と同じようにアリサの勝利を喜び、たたえた。そしてオリンピック開幕後の今も、日本では「アリサフィーバー」が起こっている。
この勝利が持つ重みや熱狂は、スコアボードに並んだ数字だけでは説明がつかない。そこには、これまでのスポーツ界が「正解」としてきた美談とはまったく異なる、強烈な個の意志があった。
「スケートが人生のすべて」から、一度完全に降りた
かつて13歳で全米女王に君臨し、「天才」と呼ばれた少女は、16歳で突如リンクを去った。世間が期待したキャリアを自ら断ち切り、約2年間の空白を経て戻ってきた彼女は、もはや周囲が望むアスリートの枠には収まっていなかった。
自ら定めた条件で、自ら望む姿で氷に立つ。その再起の物語は、単なる競技復帰ではない。
彼女が見せたのは、「アスリートとしての正解」を演じることをいとも容易く手放してしまったかのような、剥き出しの自由さだ。そのたたずまいは、どこか閉塞感を感じている私たちに何かを語りかけている。




















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