昔といまを比べると、腎臓病の常識は大きく変わりました。たとえば、以前は「腎臓が弱い人は運動なんかしないで安静にしているほうがいい」「腎臓病になったら非常に厳しい食事制限に耐えなくてはならない」「腎臓病はいったん悪くしたらよくならない」といったことが当たり前とされていました。
しかし、これらはすべてウソ。いまは腎臓病の人も適度な運動をするほうがいいとされていますし、食事もちょっとした工夫で普通の人と変わらないものが食べられるようになっています。もちろん「腎臓病はよくならない」というのも誤りで、「腎臓リハビリ」というメソッドを実行すれば、着実に進行を抑えたり病状を回復させたりできるようになっているのです。
この「腎臓リハビリ」のメソッドの提唱者として、従来の腎臓治療の“誤った常識”を大きく変えてきたのが上月正博・東北大学名誉教授。上月教授は、新著『
腎臓大復活』の中で、腎機能を強化して人生をよみがえらせていくためのノウハウを惜しみなく紹介しています。
以下では、その上月教授が「腎臓寿命を延ばすための年代別ケア」について解説します。
70代は元気でも「腎臓リハビリ」すべし
70代になると、「3人にひとり」が慢性腎臓病の診断を下されるようになります。
ただ、たとえその「3人にひとり」に該当していなかったとしても、70代になれば誰しも腎機能低下が相当進んでしまっているのは確実です。「70代はもうみんな慢性腎臓病になっている」というくらいに考えておくほうがいいでしょう。
なにしろ、70代になると、腎臓のネフロン数が20代のときの3分の1程度にまで減るとされているのです。つまり、70代以降はこの「残りの3分の1」を大切に使っていかなくてはならないわけで、残り少ないネフロンをできるだけ長持ちさせるためにも、日々ケアを怠らず腎臓をいたわっていかなくてはなりません。
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