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『ヱヴァ:Q』『シン・エヴァ』『ジークアクス』…14年間見てきたアニメ制作現場の現実/スタジオカラー杉谷勇樹プロデューサー①

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『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の主・プロデューサーを務めたカラーの杉谷勇樹氏に話を聞いた。画像は本作の主人公・マチュが操縦する謎の最新鋭モビルスーツ「GQuuuuuuX」 ©︎創通・サンライズ

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2025年4月、ガンダムシリーズ待望の新作がテレビ放送を開始した。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』である。平日深夜24時29分からの放送だったが、多くのファンがリアルタイムで視聴し、近年のテレビアニメとしては異例の盛り上がりとなった。
サンライズとスタジオカラーが共同で制作した『GQuuuuuuX(ジークアクス)』の主・プロデューサーを務めた杉谷勇樹氏(カラー所属)に話を聞いた、全3回のインタビュー。第1回では、2011年の入社後すぐに制作進行として配属された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』、アニメーションプロデューサーを務めた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、そして『GQuuuuuuX(ジークアクス)』――。14年の間に見てきたそれぞれの制作現場について聞いた。
[杉谷勇樹氏 プロフィール]
すぎたに・ゆうき 1985年生まれ。東映アニメーションを経て、2011年にカラー入社。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』『機動戦士ガンダムUC episode7』制作進行。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』アニメーションプロデューサー。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』主・プロデューサー。

第2回:「ジークアクス」を生んだプロデューサー3人の縁
(第3回は、26年2月中旬公開予定です)

【鶴巻和哉監督インタビュー】
第1回:鶴巻監督が語るガンダム「ジークアクス」制作秘話
第2回:「エヴァ」完結が「ジークアクス」に与えた影響
第3回:「ジークアクス」が取り戻したかった大胆な世界
(第4回、最終回は26年2月中旬公開予定です)
※本インタビューでは、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の内容に言及します。

入社後すぐ「エヴァンゲリオン」の現場へ

――『GQuuuuuuX(ジークアクス)』では「主・プロデューサー」を務められました。本作以前も、杉谷さんは長年、鶴巻監督のアニメの現場でお仕事をされているそうですね。

僕は2011年にカラーに入社しました。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年公開)の制作が行われていた時期です。『:Q』は総監督・庵野秀明のもとで、3人の監督がABCという3つのパートを担当していました。Aパートは摩砂雪組、Bパートは前田真宏組、Cパートは鶴巻和哉組といった形です。

僕はCパートの制作進行として、鶴巻組に配属されました。僕より2週間早く入社した人はBパートの前田組に配属されていて、配属は入社順だったようです。なので鶴巻組に入ったのはたまたまでしたが、その後サンライズへ出向していた1年間以外はずっと鶴巻監督と仕事をしています。

――どのような経緯でカラーに入社されたのですか?

前職は東映アニメーションで『虹色ほたる』など、いくつかの作品で制作進行をしていました。その後は「エヴァンゲリオン」シリーズに携わりたくて、『:Q』のタイミングでカラーを受けた感じです。普通の転職活動でした。履歴書を提出して、自己PR文を用意して、面接が2回あったと思います。

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