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プロデューサーが見た『ジークアクス』鶴巻監督の素顔。近くはならないが離れているわけでもない、ケンカはするが引きずらない/杉谷勇樹氏③

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『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の主人公、アマテ・ユズリハ(マチュ)がモビルスーツに搭乗するシーン。本作の監督を務めた鶴巻和哉氏の現場での姿、制作チームのあり方はどのようなものだったのか ©︎創通・サンライズ

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2025年4月、ガンダムシリーズ待望の新作がテレビ放送を開始した。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』である。平日深夜24時29分からの放送だったが、多くのファンがリアルタイムで視聴し、近年のテレビアニメとしては異例の盛り上がりとなった。
サンライズとスタジオカラーが共同で制作した本作の主・プロデューサーを務めた杉谷勇樹氏(カラー所属)に話を聞いた、全3回のインタビュー。杉谷氏がサンライズに出向することとなった経緯、本作の企画につながった3人のプロデューサーの縁などについて語られた第2回に続き、第3回では鶴巻和哉監督と長年間近で接してきた「鶴巻組」生え抜きだからこそ知る数々の裏話を聞いた。
[杉谷勇樹氏 プロフィール]
すぎたに・ゆうき 1985年生まれ。東映アニメーションを経て、2011年にカラー入社。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』『機動戦士ガンダムUC episode7』制作進行。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』アニメーションプロデューサー。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』主・プロデューサー。

第1回:スタジオカラー杉谷Pが明かす制作現場の現実
第2回:「ジークアクス」を生んだプロデューサー3人の縁

【鶴巻和哉監督インタビュー】
第1回:鶴巻監督が語るガンダム「ジークアクス」制作秘話
第2回:「エヴァ」完結が「ジークアクス」に与えた影響
第3回:「ジークアクス」が取り戻したかった大胆な世界
第4回:「ジークアクス」は自由に遊べる「砂場」を目指した
第5回:鶴巻和哉監督「ヒットを狙うのか、自己満足か」
※本インタビューでは、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の内容に言及します。

目的を実現するためには労を惜しまない

――鶴巻和哉監督のチーム「鶴巻組」のコアメンバーとして14年。杉谷さんから見た、鶴巻監督の人柄や仕事に向き合う姿勢とは?

目的を実現するために自分の労力を厭わない人です。そして責任感が強い。「エヴァンゲリオン」シリーズの総監督は庵野さんだけど、鶴巻さんが長い間、縁の下で支えてきたから走り切れた作品だったと思います。

大変な割には地味な役割が多かったはずだけど、それに対して愚痴を言ったりしているところは見たことがない。サッカーで例えると、サイドバックで攻守にわたり献身的なプレーをする長友(佑都選手)のような。

――『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』以来ずっと、鶴巻さんと一緒に仕事をされてきたと。

そうですね。『:Q』のあと、カラーでは『日本アニメ(ーター)見本市』という、短編映像をたくさん作る企画を実施しました。その1本目が鶴巻監督の『龍の歯医者』だったのですが、僕が制作進行をしています。

その後『龍の歯医者』はNHKで前後編、計90分のアニメとして放送されることになるのですが、そのときは制作デスクを担当しました。次の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では、アニメーションプロデューサーをやらせてもらっています。鶴巻さんは出会ったときからずっと監督でしたが、僕は制作進行、制作デスク、プロデューサーとして一緒に仕事をしたことがあります。

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