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ガンダム45年以上の歴史――。その伝統と魅力を、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られるスタジオカラーならではの手法で示した鶴巻和哉監督に、『GQuuuuuuX(ジークアクス)』制作の舞台裏から作品論、オタク論まで聞いたロングインタビュー。劇場先行版公開やファンからの反響にフォーカスした第1回に続き、第2回では「オマージュや小ネタを作品中に違和感のないよう緻密に盛り込む」ガイナックスの流れを汲む創作手法について聞いた。
第1回:鶴巻監督が語るガンダム「ジークアクス」制作秘話
第3回:「ジークアクス」が取り戻したかった大胆な世界
第4回:「ジークアクス」は自由に遊べる「砂場」を目指した
第5回:鶴巻和哉監督「ヒットを狙うのか、自己満足か」
【主・プロデューサー杉谷勇樹氏インタビュー】
第1回:スタジオカラー杉谷Pが明かす制作現場の現実
第2回:「ジークアクス」を生んだプロデューサー3人の縁
第3回:プロデューサーが見た「ジークアクス」監督の素顔
※本インタビューでは、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の内容に言及します。
――『GQuuuuuuX(ジークアクス)』はSNSで話題にしてやれと狙って動かしていた企画ではないし、そういう仕掛け方をしたわけでもなかったと(第1回より)。そう聞いて驚きました。毎話にガンダムファンが語りたくなる要素、次の放送までの1週間ずっとその話をSNSでし続けられるような強いネタが必ず盛り込まれていたので、視聴者の反応を想定したものだと捉えていました。
僕自身も、一視聴者としてそういう盛り上がり方をするのが好きなんです。だから作り手側としても、意識はしています。
例えば、2000年代に監督した『FLCL(フリクリ)』や『トップをねらえ2!』も、それは多少なりとも意識して作っている。だけど、そのときは成功したとは言えない。発表媒体がOVA(※)だったこともあると思いますが。
(※オリジナル・ビデオ・アニメ:制作期間や表現の自由度が高い一方で、テレビアニメと比べて流通経路が限られている)
一方で庵野(秀明監督)の作品は、「エヴァ」シリーズも、『シン・ゴジラ』も、見た人がSNSで盛り上がるんです。単純に面白いからからとか、圧倒的多くの人に見てもらっているからとは思うけれど、丁寧に仕込んだ細かい伏線やネタまで逐一見つけてもらい、共有される。正直、うらやましいと思っていました。
だから、『GQuuuuuuX(ジークアクス)』もそうなってほしかった。それが結果的にうまくいった。テレビ地上波で放送されるガンダムの新作だから、より広い層が見てくれる土台はあったし、それが理由だろうと思っています。
「オタクならわかるでしょ」という余興
――「これがカラーという会社のお家芸なのかな」とも思いました。
それはカラー的というか、ガイナックス的というか(※)。カラー創業者の庵野はガイナックスの主要なメンバーの一人だったし、僕も学生時代から彼らの活動を追いかけていたし、長くガイナックスに在籍していました。




















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