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『ヱヴァ:Q』『シン・エヴァ』『ジークアクス』…14年間見てきたアニメ制作現場の現実/スタジオカラー杉谷勇樹プロデューサー①

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――最終面接は社長の庵野秀明さんだったのですか?

庵野さんではなく、現・副社長の緒方智幸でした。僕も庵野さんが出てくるのを期待していたので、よく覚えています。

入社後はすぐ制作現場へ。『:Q』の制作進行は各パートに1人ずつ、計3人。業務の量はとにかく膨大でした。時代が変わって今はアニメの制作進行も分業が進み、細かく役割を分けたり、補佐をつけたりするようになってきましたけど、『:Q』では自分のパートは1人で回しきる必要がありました。

今振り返ると、『:Q』はすごくいい経験になったと思います。庵野さんや鶴巻さんのアニメの作り方、どんな仕事がいつ・どれぐらいの量で来るのかをすべて知ることができました。

『:Q』の経験が『シン・エヴァ』に生かされた

――その経験は、以後の作品へどのように生かされたのでしょうか?

厳密には次ではなく少し間が空くのですが、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の制作に当たっては、手探りだった『:Q』に比べ、事前に予測して備えるということができました。

2021年、新劇場版シリーズ4部作が完結した。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』 総監督:庵野秀明 (C)カラー

例えば制作進行の人数や業務の振り分けです。

『シン・エヴァ』はA〜Dの4パートで構成されるのですが、まずは各パートの担当が4人、リテイクの管理と進行を専門で担当する者が2人、状況に応じて臨機応変に補佐へ入れる者が2人、計8人の体制としました。

専門的な話になりますが、アニメの制作はカットごとに進められ、最後に「ラッシュチェック」という工程があります。

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