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〈ミダス創業者を直撃〉GENDA、バイセル、AViC…売却資金30億円元手に急成長 吉村代表パートナー「今後2年で合計時価総額1兆円は達成できる」

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吉村英毅(よしむら・ひでき)/東京大学経済学部卒業。大学在学中の2003年にエアトリの前身会社を起業。07年エアトリを共同創業し、代表取締役社長に就任(現在は退任)。16年エアトリを東証マザーズ、17年東証1部上場に導く。17年ミダスキャピタルを創業し、代表パートナー就任。同年ミダスキャピタル第1号案件としてBuySell Technologiesを買収。投資先の企業群が集まるイベントでは、ポケットマネーで家族向けに屋形船や遊園地を貸し切るなど大盤振る舞いをする一面も(撮影:今井康一)

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ミダスキャピタルは、外部投資家を入れず、自己資本のみを運用する異色のプライベートエクイティー(PE)ファンドだ。創業者兼代表取締役の吉村英毅氏は2007年に航空券予約サイト運営のエアトリを共同創業。エアトリの株式売却益を元手に、17年にミダスキャピタルを立ち上げた(22年12月にエアトリ取締役を退任)。
投資先は17社に及び、25年9月には、これら企業群の合計時価総額が5000億円を突破した。高スペックの人材を投資先に次々と送り込み、M&Aの資金やノウハウも提供する。専務取締役にはみずほ銀行の元幹部が就任し、顧問には元事務次官などの大物が名を連ねている。
気鋭の新興ファンドは、何を目指し、どこへ向かおうとしているのか。吉村氏を直撃した。

上場後も約3割の株式を保持

――ミダスキャピタルの投資スタイルは、どのようなものですか?

われわれはマジョリティー出資のみを行うPEファンドであり、外部からのLP(リミテッドパートナー:有限責任組合員)を募らず、自己資金のみを運用している点が特徴だ。ファンドの償還期限がないため、通常のPEファンドのように途中で転売することがない。

マジョリティーの株式を取得した企業を上場させ、新規株式公開(IPO)後も売り切らずに半永続的に株式を保有し続ける。IPO後は取得した株式の30%程度を影響力保持のために持ち続けることが基本的な考え方だ。

約70名いるLPの構成員は、ミダスのビジョンに共感した起業家やミダスの経営幹部たちからなる。個人の資金や自社株などのリソースを持ち寄って影響力を拡大させる形を取っている。

投資先の企業を「ミダス企業」と呼んでおり、企業群全体における時価総額の増大を目指している。現在の合計時価総額は約5000億円で、ファンドの持ち分は約2000億円。8年前の創業時はエアトリ株式の一部売却資金を元手に30億円でスタートしたが、外部のファンドレイズ(資金調達)なしで現在の規模まで成長させることができた。

――投資先のポートフォリオは?

投資先は現在17社あり、年間3~4社ペースで増加している。

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