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〈ミダスの急成長株〉GENDA「業績急拡大でも株価半減」を招いた"爆速M&A戦略"の行方…市場の信頼どう取り戻すか、片岡社長を直撃

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2018年に創業して以降、急成長を続けるGENDA。ミダスキャピタルが出資する企業群の「合計時価総額」において最も貢献度合いが大きい企業だったが、足元で株価は低迷している(撮影:尾形文繁)

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ゲームセンター「GiGO」などを運営し、ミダスキャピタルが出資する企業群の一角を占めるエンタメ大手のGENDAが、株式市場から厳しい視線にさらされている。
2018年の創業以降、積極的なM&A(合併・買収)を経営戦略に掲げ、26年1月期第3四半期累計(25年2~10月)実績は売上高1196億円(前年同期比54%増)、のれん償却前営業利益は75億円(同21%増)と、急成長を続ける。
しかし、海外におけるM&Aへの懸念や立て続けの公募増資、前社長による株式売り出しが重しとなり、約1年前に1400円台で推移していた株価は、目下600円台にまで下落。この状況を受け、GENDAは昨年12月に戦略の修正を公表し、少なくとも3年間はM&Aの待機資金調達を目的とした公募増資を行わないことや、M&A案件の選択と集中などの方針を掲げた。
市場から浴びせられる評価を、経営陣はどのように受け止めたのか。戦略修正によって、成長ペースは鈍化しないのか。創業者である片岡尚社長に聞いた。

経営はまったく"曲がり角"ではない

――2018年、ミダスキャピタルの資本参画を受けて、GENDA(旧ミダスエンターテイメント)を創業しました。

もともとミダスの吉村英毅代表とは長年の友人で、彼がミダスを立ち上げた直後からいろいろなことを話していた。私自身、イオングループでエンタメ事業に携わる中で、本気でエンタメ業界のM&Aに特化した会社をつくりたいという思いがあり、吉村氏と「一緒につくろうか」という話になった。

最初の資本金は私が100万円、ミダスが150万円。合計250万円からのスタートだった。

――そこからわずか5年後の23年に上場を果たしました。ミダスからの支援で最も大きかったものは?

リファラル(紹介)による幹部人材の採用だ。エンジニアを中心にしたテクノロジーチームの構築も、ミダスがいなければ、これほどの布陣にはならなかっただろう。現在、持ち株会社における人員の半分以上がテクノロジー人材だ。

例えば、会員アプリの内製化による顧客接点の強化、DXによる棚卸し作業の効率化、データ分析を用いた景品の発注予測など、多方面でテクノロジーが役立っている。これはゲームセンターに限った話ではなく、カラオケやほかのエンタメ分野でも同様だ。このテクノロジーの力があるからこそ、どんな会社をM&Aしても、必ずバリューアップできる仕組みが整った。

――一方でここ1年は株価が低迷し、戦略の修正も発表するなど、曲がり角を迎えています。

株主にはたいへん申し訳なく思っている。早期に、より納得感のある水準まで(戻せるよう)頑張りたい。ただ、経営はまったく曲がり角ではない。挑戦を続けた結果、当初の想定以上にうまくいっているという認識だ。

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