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本質はエンタメ企業にあらず?M&Aで爆速成長「GENDA」の実力 申社長退任のサプライズも

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GENDAが運営するゲームセンター「GiGO」。都市型店舗を中心に売り上げ好調だった(撮影:梅谷秀司)

"エンタメ異端児"の勢いが止まらない。

ゲームセンター「GiGO」を運営するGENDAは3月12日、2025年1月期決算を発表。売上高は1117億円(前期比100.7%増)、営業利益は79億円(同48.3%増)と、大幅な増収増益で着地した。

売上高を押し上げているのが、怒濤のM&A(合併・買収)だ。「M&A Online」によれば、2024年通年でのM&A件数は国内上場企業で最多の11件に上る。

2024年2月、「カラオケBanBan」を400店近く展開してきたシン・コーポレーションと、ゲームセンター運営のプレビを相次ぎ買収。同年8月には東証スタンダードに上場していたカラオケ機器販売・レンタルなどの音通を、11月にはアメリカで約8000カ所のミニロケ(無人ゲームコーナー)を展開するナショナル・エンターテインメント・ネットワークを傘下に収めた。

屋台骨である既存店も好調だ。GiGOの中でもとくに都市型店舗では、人気VTuberプロジェクト「ぶいすぽっ!」の独自景品や、人気ガールズグループ「TWICE」から生まれたキャラクターとのコラボ企画など、IP(知的財産)の目利きが的中。ゲームセンターの既存店売上高は通期で6%成長を遂げた。

創業3年目の大型買収で一躍脚光

「M&Aによりグループインした企業は、国内・海外ともに、(GENDAが構築してきた)エンタメ経済圏におけるシナジーなしでは説明できないような好調な実績を出している」。決算発表日に開催した説明会で申真衣社長は、そう手応えを語った。

ゴールドマン・サックス証券に11年間勤め、当時最年少でマネージングディレクターに就任した申社長。投資家や起業家と交流する中で、ゲームセンター大手であるイオンファンタジー元社長の片岡尚氏(現GENDA会長)と出会い、わずか2カ月後の2018年5月に現在のGENDAを共同創業した。

ほぼ無名のスタートアップだったGENDAが脚光を浴びたのは2020年。ゲームセンター大手、セガ エンタテインメント(現GENDA GiGO Entertainment)の買収がきっかけだ。

親会社だったセガサミーホールディングスは、主力のパチスロ・パチンコ機の販売やリゾート施設運営をコロナ禍が直撃し、経営不振に陥っていた。これを受けた構造改革では、臨時休業などで集客が低迷しているゲームセンター事業の見直しが避けられなかった。

そこで譲渡先に浮上したのが、GENDAだった。

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