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〈現代版の財閥か〉急成長する異色ファンド「ミダス」の正体 投資先の合計時価総額は5000億円…半永久的に株式保有、幹部人材紹介や社長交流会も

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2月3日に開かれたアソビダスの設立会見には、伊勢ヶ濱春雄親方(元横綱・照ノ富士)と、7人組アイドルCANDY TUNEも登壇した。写真前列右から2人目がミダスキャピタルの吉村英毅代表、3人目がアソビダスの田村光紀代表、4人目がアソビシステムの中川悠介代表(撮影:今井康一)

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17社の投資先を企業群と捉え、自らを「現代版財閥」と呼ぶミダスキャピタル。現在5000億円の合計時価総額を1兆円、さらには数十兆円単位への拡大を目指す異色ファンドの実態を追う。
【配信予定】
2月09日(月)急成長する異色ファンド「ミダスキャピタル」の正体
2月10日(火)ミダス吉村代表「今後2年で時価総額1兆円は達成できる」(仮)
2月12日(木)GENDA「急成長でも株価半減」を招いた爆速M&A戦略の行方(仮)
2月13日(金)出張訪問買い取り「バイセル」時価総額6倍の秘訣(仮)
2月16日(月)AViC、「社長就任後4年でスピード上場」の裏側(仮)

「巨大な推し活経済圏の未来を創造するため、アソビシステム、ミダスキャピタル、そしてGENDA(ジェンダ)の出資により、株式会社アソビダスを設立いたしました」

2月3日、「推し活AX(AIトランスフォーメーション)カンパニー」を称するアソビダスは、都内で記者会見を開催した。同社の田村光紀代表は、3.5兆円とされる日本の推し活市場の可能性と、ID・データ連携の不足やアナログな運営業務などエンターテインメント業界が抱える課題をテクノロジーの力で解決する意義を強調した。

アソビダスは2025年7月に設立。26年1月のサービス開始直後から、大相撲・伊勢ヶ濱部屋における後援会運営のサポートや、新規ファン獲得のマーケティング支援、親会社アソビシステム所属のアーティストに向けたオンライン特典会やオンラインくじによる課金収入増を実現しているという。初年度の売り上げは40億~50億円を見込む。30年に売り上げ300億円を掲げ、同年までのIPO(新規株式公開)を目指す。

長期視点で支える筆頭株主ミダスの存在

急速な成長の背景にあるのは、きゃりーぱみゅぱみゅなど約100組のタレントマネジメントを行うアソビシステムとともに、アソビダスの筆頭株主となるミダスキャピタルの存在だ。

投資会社のミダスは、航空券予約サイト・エアトリの創業者である吉村英毅氏が17年に立ち上げた。自らを単なるPE(プライベートエクイティー)ファンドにとどまらない現代版の財閥と定義し、「人材紹介やナレッジ共有などを通じて助け合う、相互扶助を重視する運命共同体として運営されている」(吉村代表)という。

ミダスは17社ある投資先に対し、資金調達やIPO、M&A(買収・合併)といったファイナンス面、プロダクト開発や組織づくりをはじめとしたテクノロジー面などを全面的にサポートする。アソビダスの田村代表も「ミダスキャピタルとともに、積極的なM&Aでアイドル領域だけでなく、伝統文化・スポーツ・Vチューバ―など多様な領域へプラットフォームを拡大していきたい」と語る。

AIを活用した「推し活AXプラットフォーム」の構築においては、ミダスの投資先にいるCTO(最高技術責任者)クラスの人材や知見の活用を見据える。

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