「再開発?金太郎飴ビルを作るだけでしょ」と思われがちだが…"東東京"を「吸引力のある街」に変えた施設の実態

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東京ソラマチ
東東京を変えた「東京ソラマチ」(筆者撮影)
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なにかとネガティブなイメージを持たれやすい再開発。古いエリアを潰して、新しくて巨大な施設を作るが魅力に欠ける……というように語られやすい。しかし、今回取り上げる施設は違う。むしろ下町らしさを受け継ぎながら、東東京をより魅力的な街に変えた。
さまざまな街にある商業施設を、「どのようにして街を変えたか」という観点からレポートする本連載。今回は「押上・業平橋」周辺を歩く。

久しぶりに「東京ソラマチ」から東京スカイツリーを見上げると、上京したばかりの頃を思い出した。東京スカイツリーに登ったとき、「東京に来た」と実感したのだった。

この景色を見て「東京に来た」と感じた。ひと昔前であれば、この場所でそんな感情を抱くことはなかっただろう(筆者撮影)

東京スカイツリーによって押上・業平橋エリア、ひいては東東京は、下町らしさを残しながらも吸引力のある街に変わった。だが、街を変えたのは東京スカイツリーだけではない。ふもとにある「東京ソラマチ」の果たした役割も大きい。

なぜ「東京ソラマチ」の役割が大きいと言えるのか。その理由を探っていく。

商店街のような街歩きができる

「東京ソラマチ」は、東京スカイツリーとともに2012年5月にオープンした。約300店舗を構える都内最大級の大型商業施設である。

東京スカイツリーのふもとにある大型商業施設「東京ソラマチ」(筆者撮影)

押上駅からもつながっており、改札を出ると「TOKYO SKYTREE TOWN」の入り口が現れる。そこから大きなエスカレーターを上った先に現れるのが、「東京ソラマチ」の目玉「ソラマチ商店街」だ。

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