放映権がないのに異常なはしゃぎ方、スコアボードだけで実況した番組も…WBC「なんちゃって中継」でテレビ局が掘る"墓穴"
3月10日、私は東京ドームでWBC(2026ワールド・ベースボール・クラシック)の侍ジャパン対チェコ戦を観戦した。すでに日本の準々決勝進出は決まっていたが、会場は人、人、人! この日は試合開始前にB'zの稲葉浩志さんが「タッチ」を歌い、ドームは熱気に包まれた。
この盛り上がりを生み出したのは、Netflix(ネットフリックス、以下ネトフリ)の並々ならぬ決意による施策の数々だ。同社は3月5〜18日、WBC全47試合を日本国内で独占生配信している(アーカイブ視聴も可能)。
ネトフリがWBCに“次の成長”を懸けていることは、彼らが次々に繰り出してきた施策から十分感じ取れる。ワンコイン(初月税込498円)で入会できる期間限定プランを筆頭に、全国150カ所でのパブリックビューイング、超豪華な中継実況陣などなど、力を込めて打ち出している。
渡辺謙にヒカキンと「やれること全部やる」
俳優の渡辺謙さんと二宮和也さんがアンバサダーに選ばれ、毎試合の前後で配信に登場している。2月半ばに記者を集めて行われた合同インタビューでは、渡辺さんが宮崎からZoomで生登場し、キャンプの様子を熱く語った。数十名の記者のために「世界のケン・ワタナベ」に生出演してもらうことにも、メディアにアピールしたいというネトフリの強い意欲があふれていた。
応援曲に「タッチ」を選んだことを、当初、私はあまりにベタだと感じた。だが、いつもスマートなネトフリがあえてベタな選曲をしたことに、逆に並々ならぬ意気込みを感じた。
ネトフリはこれまでもYouTube(ユーチューブ)を巧妙に使いこなし、さまざまなプロモーション映像を流してきたが、今回のWBCはそれだけではない。一部のYouTuber(ユーチューバー)を「Netflix公式クリエイター」として選出し、WBC公式映像素材の使用を許可しているのだ。




















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