水害を乗り越え、過疎の無人駅で売る弁当が《九州駅弁グランプリ5冠》!…素朴な田舎料理がなぜ人の心を動かすのか?
九州ナンバーワンの駅弁を決める「九州駅弁グランプリ」。
16回目を迎える今回は、販売価格1400円以下のA部門、1401円以上のB部門と2つの部門で頂点を競った。そして昨日、3月18日に結果が発表され、A部門は「上等椎茸めし」、B部門は「百年の旅物語 かれい川」がグランプリに輝いた。
なお、「百年の旅物語 かれい川」がグランプリに輝くのは、なんと5回目。作っているのは鹿児島県霧島市にある家族経営の弁当屋「森の弁当 やまだ屋」だ。
だがこの駅弁の凄さはグランプリの常勝であることだけでない。販売されているのは、過疎の山あいにある無人駅「嘉例川駅」。2025年は8月の記録的な大雨の影響で、線路は土台ごと流され列車が不通になり、駅に続く道路も一時期通行止めになるなど、大きな苦境に見舞われた。
そのため、去年の8~9月は客足が大きく遠のいた。やまだ家の代表・山田まゆみさんは振り返る。
「一日に売れる弁当は10個くらいですし、どうしようかと思いました。でも10個でもこんな不便な中買いに来てくれる人がいるから、休むわけにはいかないと続けました」
第16回九州駅弁グランプリは、52品エントリーがある中から、お客様投票によって決勝にいく10商品が決まる。「百年の旅物語 かれい川」は水害の影響を受けながらも、根強い客の支持を集めて決勝まで駆け上がった。そして見事B部門の頂点へ。
とはいえ、この駅弁の見た目は実に素朴な佇まいである。肉も魚も入っておらず、豪華なわけではない。ではいったい何が人の心を動かすのか?
※本記事は2025年7月9日に配信されたものを基に、再取材して加筆・再編集したものです。
懐かしい郷土の味
まずは、九州駅弁グランプリで5度頂点に輝いた駅弁「百年の旅物語 かれい川」の中身をひとつひとつ紹介していきたい。





















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