「父と母、最後の10分間」 延命治療を拒否した母がいよいよ…"ずっと頑固だった父"に言わせた「愛してる」の奇跡
(写真:セーラム/PIXTA)
老いや病気に体をむしばまれても、人が死を迎えるときの「一番幸せな形」とは何か?
これまでに2000人以上を看取った在宅緩和ケア医の萬田緑平氏の患者は、治療をやめて最期まで自宅で自分らしく生きることを選んだ人たち。やがて迎える看取りは、涙にくれる悲劇ではなく、「ありがとう」という感謝の言葉がふさわしいハッピーエンドだと言います。
いかにして治療を離れる不安や心の痛みを払拭し、痛みをコントロールしながら死へと向かう体の変化を受け入れて、幸せに亡くなっていったのか。
「延命治療」を拒否し、8年来、がんを患いながら生きてきた丸山節子さん(享年75歳)を自宅で看取った家族が、「最期の時間」を振り返ります(息子・靖人さんの弔辞より)。本稿は、新刊『自宅で迎える本当に幸せな最期のとき』より一部抜粋で紹介します。
(全4回の4回目/最初から読む)
「母の最期の1カ月」を家族はどう過ごしたか
本日は、こんなに多くの皆さまにご会葬いただきまして、本当に感謝しております。
父(おじいちゃん)のご挨拶に引き続きとなりますが、母(おばあちゃん)をよくご存じの皆さまに、母の最期の1カ月余りの様子をわかち合いさせていただければと思いました。
少し長くなりますが申し訳ありません。昨日ご会葬いただいた方には繰り返しとなりますが、ご容赦ください。
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