有料会員限定

儲からない国内線ビジネス、「JAL&ANAコードシェア」の現実味。政府支援がなければ実質赤字

✎ 1〜 ✎ 33 ✎ 34 ✎ 35 ✎ 36
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
離陸する旅客機
国内線は単価安やコスト高が経営を圧迫する(撮影:尾形文繁)

特集「2026年大予測③業界・企業編」の他の記事を読む

AIの社会実装と「国策」の追い風を軸に、日本の産業界が新たな成長局面へ踏み出した。本特集では、2026年の主要35業界の動向を徹底予測する。

航空業界で国内線の収益環境が悪化している。「政府支援(公租公課減免・燃油補助)なかりせば、実質赤字」。2025年5月に開かれた国土交通省の有識者会議で、ANA(全日空)の担当者は国内線事業の苦境を訴えた。同じ会議で、JAL(日本航空)も同様の訴えを展開した。

旅客数はすでにコロナ禍前の水準に戻っている。国交省の航空輸送統計年報によると24年の国内線旅客数は1億0876万人。18年の1億0390万人を上回った。

国内線コストが1.3倍に

旅客の「質」には変化が起きている。コロナ禍をきっかけにリモート会議などが増え、ビジネス目的の利用が減り、その穴を観光目的が埋めている。ただ観光目的は比較的単価が低く、旅客数が増えても売り上げにはつながりにくい。

深刻なのがコストの増加だ。世界的に物価上昇が続いていることに加え、燃油費や整備費、機材費といったコストの多くがドル建てだ。折からの円安の影響を大きく受けている。JALでは18年度に比べて24年度には国内線にかかる費用が1.27倍に膨れ上がっている。

次ページ苦しい地方路線
関連記事
トピックボードAD