なぜみんなイライラしているのか
(ティムから)デレク・シヴァーズは、プロのミュージシャンで起業家だ。大成功した彼のオンラインショップ、CDベイビーについては、前回取り上げた。
今回の記事では、「忙しい」という言葉に対するデレクの反応を紹介しよう。
ティム:30歳の自分になんてアドバイスしますか?
デレク:ロバにはなるな、かな。
ティム:それはどういう意味?
デレク:これまでたくさんの30歳に会ってきた。みんな1度にたくさんのことをやろうとしているんだけど、手を広げすぎて、1つとして成果を上げられてない。
それで彼らは、「世の中は自分にどれか1つの道を選ばせようとしてる、やりたいことを全部やりたいのに」って、イライラしてるんだ。
「どうして選ばないといけないんだ? 何を選んでいいか分からないのに!」
こんな具合さ。目先のことしか見ていないから自然とそういう行動を取ってしまってる、ってことが分からないんだよ。
1週間でやりたいこと全部なんてできっこないだろう? だから期待どおりに進まないんだ。
長い目で見なくちゃいけない。やりたいことのうち1つを、この先数年でやり遂げられるって実感するんだ。
それから次にやりたいことを、その先数年でやってみよう、ってそういう風にずっと繰り返していけばいいんだ。
『ビュリダンのロバ』っていう寓話を耳にしたことがあると思う。干し草の山と、バケツ1杯の水に挟まれて立ち尽くしてるロバの話だよ。
ロバは左の干し草を見て、右のバケツを見て、どちらを選ぼうか決めようとしてるんだ。干し草、それとも水? って具合にね。
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