きっかけは”迷い猫”
「飼い主さんが望む通りにキャットウォークを作ると、猫が使わないものになる」ーー。飼い主の理想ではなく、猫が「本当に喜ぶ」家を追求する建築士、清水満氏。
いまや”猫の専門家”として引っ張りだこの清水氏も、初めから「猫住宅」ばかりを手掛けているわけではなかった。
”猫専門”になったきっかけには、迷い猫との出会いがあったという。
子供の頃から猫は身近な存在だった。実家は北海道の元農家で、納屋に住む猫はペットというより、ネズミを追ってくれる人間のパートナー的存在だったそうだ。
東京で独立後に住んだ住居はペット不可だったため、時々猫が多い下町まで出掛けていた。
そんなある日、迷い子猫が足にしがみついてきた。それが猫との暮らしの始まりで、猫専門建築家への第一歩だった。


















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