約10年で半減「ローソンストア100」衰退の必然 まいばす戦で消耗、減少も「悪い変化」ではない
それが、イオングループに属する都市型ミニスーパー「まいばすけっと」だ。
選択と集中、ドミナントで拡大した「まいばす」
同社はイオンリテールの小型スーパーとして2005年に誕生。2011年にはまいばすけっと株式会社として独立し、店舗数・売上高とも右肩上がりを続けている。2022年には1000店舗を超え、他の小型スーパーが店舗数的には足踏みを続けるなか、際立って好調である。
特に「ローソンストア100」と比べた場合、出店立地や販売方法における「選択と集中」に成功している。
まずは、出店方法。「まいばすけっと」は都心を中心とした超高密度のドミナント出店(しかも住宅街の近隣に多い)を行っている。1100を超える店舗は、東京・神奈川・千葉・埼玉に密集している。
商圏は3分ほどで、「だいたいどこでも『まいばす』がある」状態を作り上げた。この認知度の高さは強い。さらに、バイトのシフトの融通が利いたり、社員の配置を減らせる、といった人的コストの面でも有利に働くため、その分の人件費を価格に反映できる。
まいばすけっとのウリは、なんといってもその「安さ」にあるが、ドミナント出店によりこれらの価格戦略に打って出ることができるわけだ。
一方の「ローソンストア100」の最盛期の店舗数は「まいばすけっと」と同じぐらいだが、それは16都府県にちらばっていた。密集が薄まれば、それだけ人々の印象には残りづらい。
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