有料会員限定

【医療機器】日本の貿易赤字は2兆円超!欧米勢“ビッグ3”の強さに迫る業界勢力図を大解剖、FDAの「AI搭載機器」承認件数ランキングも公開

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
ここ数年で欧米メーカーの“ビッグ3”にも再編の波が押し寄せた(記者撮影)

特集「医療機器の正念場」の他の記事を読む

日本の医療機器産業は、世界的な技術力を誇る企業を有しながらも、構造的には長年にわたり輸入超過が続いている。

2023年の輸出額は1兆1255億円だったのに対し、輸入額は3兆3217億円に達した。貿易赤字は、実に2兆1962億円にのぼる。円安の影響も重なり、この傾向は一層顕著になっている。

オリンパスは消化器内視鏡で世界シェア約7割を握り、キヤノンメディカルシステムズはCT(コンピュータ断層撮影装置)で高い技術力を誇るなど、日本にはグローバルに通用する医療機器メーカーが存在する。

にもかかわらず貿易赤字が解消されない要因の1つが、治療機器分野における欧米勢の圧倒的な存在感である。

売上高3兆円超のガリバー

とりわけ、アイルランドのメドトロニックやアメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンといった世界上位の医療機器メーカーは、手術支援ロボット、インプラント、心臓デバイスといった治療機器を主力とし、グローバル市場を席巻している。

これらの企業は積極的なM&Aによって成長を加速させ、売上高3兆円を超える巨大プレーヤーへと成長してきた。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD