

米マクドナルド(McDonald's Corporation)が8月6日、2025年4〜6月期決算を発表しました 。グローバルでの既存店売上高は前年比3.8%増加し、希薄化後1株当たり利益(EPS)は3.14ドルと12%拡大しています。
一見すると堅調な業績ですが、内訳を見ると市場ごとに異なる様相を呈しています。全地域でプラス成長を達成したものの、米国市場の同2.5%増に対し、国際運営市場は4%増。日本などが牽引した国際開発ライセンス市場は5.6%増と、グローバルでの市場が成長をリードしました。
特に注目されるのは、本国である米国市場の状況です。今回の2.5%という成長率は、前年同期(2024年第2四半期)の既存店売上高が0.7%のマイナス成長であった上での数字。特に前年のハードルが高かったわけでもないにも関わらず、成長率が落ち込んでいるのです。
米国内と海外市場の差は、景況感の違いだけでは説明できません。インフレ下における消費者行動の変化が、経営環境にますます大きな影響を与えています。何より問われているのは、彼らがどんな「バリュー」を提供するかということ。本稿では経営陣の発言を軸に、マクドナルドが直面する課題について紹介します。
グローバル成長の裏で、本国・米国市場が発する警鐘
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