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アメリカで大リストラ、成長株「メルカリ」の反省 市場との信頼関係にもひび、株価は低迷が続く

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米国で赤字を垂れ流す状況に、市場との信頼関係にもひび。戦略転換で成長株へと回帰できるのか。

メルカリのロゴの立体オブジェ
(写真:メルカリ)

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アメリカで赤字を垂れ流す状況となったメルカリ。市場との信頼関係にもひびが入っている。戦略転換で成長路線に回帰できるのか。

過去最高の決算。しかし、にじみ出るのは危機感だった。

メルカリは8月13日、2024年6月期決算を発表した。売上収益は1874億円(前期比9.0%増)、その他の収益・費用などを控除したコア営業利益は188億円(同12.9%増)と、ともに過去最高を更新。上場来初の2期連続黒字を達成した。

柱の国内フリマアプリは流通取引総額(GMV)が初めて1兆円を超え、手数料収入が拡大。スマホ決済サービス「メルペイ」やクレジットカード「メルカード」など金融事業の売上収益も308億円と前期の1.5倍に成長した。

米国事業のスリム化で相殺

ただ、決算の詳細に目を凝らすと、大手を振って喜べる結果ではなかったことが透けて見える。

国内全体のセグメント利益は、前期比で30億円超の減益だった。ブランド品の真贋(しんがん)鑑定などの施策や広告宣伝の効果が弱含みし、フリマアプリのGMV成長率が想定を下回ったほか、金融事業における販促費や、今年3月から開始したスキマバイト事業「メルカリ ハロ」への先行投資もかさんだ。

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