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メルカリ創業者「米国リストラ」と「社風」への猛省 山田CEOが激白「経営者として能力不足だった」

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世界的なサービス展開を目指すうえで、アメリカでの成功にこだわり続けてきたメルカリ創業者の山田進太郎CEO。本人に今の胸中を聞いた。

2013年のメルカリ創業以来、会社を率いてきた山田CEO。インタビュー終盤、2000人規模に拡大したメルカリの直近の経営を振り返り、「僕の経営者としての能力不足だった」と語った(撮影:今井康一)

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8月13日発表の2024年6月期決算において、過去最高業績をたたき出したメルカリ。一方、伸び悩むアメリカ事業で大規模な人員削減を迫られるなど、バラ色とは言いがたい局面を迎えている(詳細はこちら)。
世界的なサービスの立ち上げを志してきたオーナー創業者、山田進太郎CEOが描く成長シナリオにおいて、アメリカ事業は重要な位置付けにあった。ベンチャーかいわいのカリスマ的存在でもある同氏は今、何を思っているのか。その胸中を聞いた。

計画の読み違いは大きかった

――決算発表と併せて、不振が続くアメリカ事業で6月に大規模な人員削減に踏み切ったことを公表しました。

US(アメリカ事業)はコロナで大きく伸びたこともあり、もっと伸ばしていこうと投資を強め、成長によって黒字化を目指そうと社内では考えていた。しかし、逆にGMV(流通取引総額)が減っていき、かなり計画の読み違いがあった。

今春には手数料モデルの変更という大きな施策を打ち、よい傾向も見られたが、全体として再成長まで持ってこられなかった。今期での黒字化が必達事項だと考えてきたため、必要な組織再編を行って仕切り直す。

――一部メディアでは、現地社員の半数近い100人弱の削減とも報じられています。

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