
ウナギの安定調達は容易でない
――シラスウナギ(養殖に用いるニホンウナギの稚魚)の漁獲量や取引価格が年によって乱高下するなど、ウナギの調達には不安定な部分があります。「鰻の成瀬」は店舗数が急増していますが、現在のペースで出店を続けますか。
国内は400店舗規模を維持していきたい。増やし続けて店舗同士でカニバリゼーション(食い合い)が起きても仕方がないし、ウナギの供給を考えても加盟店にリスクを負わせるわけにはいかないからだ。
ウナギにはよくわかっていないことが多く、安定調達・安定供給は簡単ではないと思う。稚魚が減った減ったなんて言われていたが、今年は十数年ぶりの豊漁だ。減った理由も増えた理由もわかっていない。計算しにくく、不安定な部分がある。
不漁になると原料価格が上がるし、輸入に頼っている分、円安になれば影響は重い。今年は稚魚が大漁で、秋以降は価格が下がってくるだろうが、ワシントン条約がどうなるかわからないのでそれ次第なところもある。
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