(イラスト:北沢夕芸)
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新人記者からこう聞かれたことがある。
「デジタル化で、昔より原稿を書く効率が上がりました?」
おお、こりゃ、いい質問や。
私が記者になった時、まだインターネットはなかった。だから、事件が起きると、地図を片手に現場に駆けつける。
私はあらゆる関連情報をかき集めないと気が済まない。大型書店で書籍を棚ごと買い占め、国会図書館でコピーを取りまくる。
で、経営者の生い立ちを描くため出身地を調べる。そのため登記簿を取るのだが、昔は現地の法務局まで行かねばならなかった。
やりとり自体が貴重な情報であり、ストーリーになる
ローカル線とバスを乗り継いで法務局に出向き、地元のおっちゃんに地図を見せてもらう。
「で、どの建物の登記簿がほしいんや?」
たいてい建物が散在している。
地図を見ていると、土地の歴史や特徴、一族の系譜が見えてくる。
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