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電通、レナウンに共通する大企業の残念な実像 大企業ほど経営が緩く、不祥事を起こしやすい

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電通のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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新しいコラムを始めるにあたって、主旨を説明しておきたい。30年以上にわたって企業を取材してきた中で、「ヤバい」と感じた会社や仕事を取り上げていこうと思う。

ご存じのとおり、「ヤバい」には2つの意味がある。

①危ない。不都合が予想される。

②すごい。心情がひどく揺さぶられる。

このコラムでも、「いいケース」と「悪いケース」の両方を取り上げていきたい。ただ、企業に対して「ヤバい」という言葉が使われるとき、多くは①を意味する。

「うちの会社、最近、ヤバくてさ」

そういう振りの話は、ほぼ例外なく①のケースである。みなさんの会社はどうだろうか。会社はもちろん、役所や学校、病院でも状況は似かよっているはずだ。

ヤバいのである。

ダラダラと無意味な会議が繰り返され、ろくに仕事もしないゴマスリが出世していく。「時短」と「コスト削減」が毎年のように繰り返される。そして商品やサービスの質が徐々に落ちていく……。

当てはまることはないだろうか? あなたの職場を見たことはないが、おそらく「あるある」だ。

「とんでもないことを言うな。うちの会社は違うぞ」。経営者から、そんな声が聞こえる。そういう社長に限って現場が見えていない。

そもそも経営トップになる人の質が、この30年でかなり劣化してしまった。それは、「ヤバい職場」化と連動している。

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