
早稲田大学が10年後に超難化して、その下の大学へ玉突き的に影響し、併願状況が激変するかもしれない──。
こう話すのは、東京の大手塾関係者だ。
10年後は、早稲田大の一般入試入学定員の比率が現在の6割から4割に下がり、“超狭き門”となる。それだけではない。入試方式も共通テスト併用型が主流となる。一般的な私立3科目だけの対策をしてきた受験生には“高嶺の花”となりそうだ。
詳しくは後述するが、注目は、東京大学、京都大学を除く旧七帝大の一角、名古屋大学、大阪大学の併願状況の激変である。親世代ならこれらの併願先は、早慶(早稲田大、慶應義塾大学)が当たり前だっただろう。それが上智大学、東京理科大学に取って代わられる可能性が高い。
さらに、同志社大学、関西学院大学、南山大学、国立大学である東京学芸大学、大阪教育大学、愛知教育大学、金沢大学、新潟大学といった有力国立・私立大学の併願先も一変する。
10年先の大学序列と併願先
下図を見ていただきたい。これは、10年先の大学序列と併願先を弊社が全国300塾に行った調査を基にして地域別に示したものだ。
まず、首都圏から見ていこう。2の早慶の併願の主体は、1の東京大、東京科学大学、一橋大学などの大学群と、未掲載だが医学部となり、現在よりワンランクアップする。東京科学大は、少し上昇して、東京大との差を縮める。
早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)の一角、5の上智、東京理科大は難化した2と差が開く。
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