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難関大学にも入れる? 情報戦が「編入学」を制す。短大、専門学校、高専…進学ルートは多様

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近畿大学の学生になるための“特別ルート”がある(写真:けいわい/PIXTA)
18歳人口が急減する日本。オンラインなど多様な学びが広がる中、日本の大学は今後どう変わっていくのか? そして、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『週刊東洋経済』では毎年、臨時増刊『本当に強い大学』を刊行し、最新の大学の現状や課題をまとめている(2025年版の購入はこちら)。

 近畿大学と日本大学。いずれも「超難関大学」とは言えないものの、大学入試の上位校であるのは間違いない。両校を目指すなら、入試に勝ち抜いて合格切符を手に入れる必要があるが、近大・日大の学生になるための、まさに「知る人ぞ知る」とも言える特別ルートがある。それが「編入学」だ。

近畿大学短期大学部の卒業生は66.7%が近畿大学に編入学する。他大学も加えると85.7%に達し(2023年度)、編入学先には神戸大学や同志社大学の名前も並ぶ。日本大学短期大学部の卒業生も7~8割が日本大や他大学に編入学している。

この短期大学部の共通点は、4年制の近畿大・日本大より、ずっと「入りやすい」こと。受験時に手が届かなかった有名大学の卒業生になることは、一概には言えないが、その後の人生に少なからず影響を与えることだろう。

「編入学」「学士編入」「転部・転科」

大学や短期大学、専門学校、高等専門学校などを卒業・修了し、別の大学の2年次または3年次などに入学する制度が「編入学」。ほかに大学を卒業(学士)した者が別の大学に入学する「学士編入」、同一の大学内で異なる学部・学科に移籍する「転部・転科」がある。

前出の「短期大学部」は4年制大学に併設される短期大学の名称で、「大学の学部の1つ」ではなく、独立した学校として位置づけられる。したがって、短期大学部を卒業して併設大学に入学するのは「編入学」となる。一方、併設大学に編入学する場合は入学金が免除となることが多く金銭面のメリットが大きい。

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