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メタプラネットの"先輩" マイクロストラテジーのビットコイン戦略。投資家にとっては両刃の剣

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マイクロストラテジーの共同創業者、マイケル・セイラー氏(写真:Ronda Churchill/Bloomberg)

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最近、メタプラネットという銘柄が日本の個人投資家を沸かせている。

暗号資産「ビットコイン」の保有で企業価値を高める同社の戦略に驚いた人も多いだろうが、その元祖とも言える「世界初のビットコイン財務戦略企業」がアメリカのマイクロストラテジー(ストラテジー)だ。

元々はソフトウェア企業

ストラテジーは元々、企業向けにデータ活用や分析などのビジネスインテリジェンスソフトウェアを提供する会社だった。1989年にマイケル・セイラー氏らが創業した同社は、ニッチながら堅実な企業として実績を積んできた。ソフトウェア事業の年間売上高は5億ドル(約740億円)規模に達しているものの成長率は低く、近年は横ばい傾向となっている。

しかし、現在のストラテジーを特徴づける最大の売りは、そのビットコイン大量保有戦略にある。

ストラテジーは世界で最も多くビットコインを保有する企業として知られ、8月時点で実に62万BTC以上を保有している。これは発行上限である2100万BTCの約3%に相当する膨大な数量で、同様の戦略を取るメタプラネットの30倍以上だ。

ビットコインの時価総額高騰に伴い、その保有資産価値は700億ドルを超えており、ビットコインがもたらす利益は、ソフトウェア事業から得られる利益を桁違いに上回っている。

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