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トランプが掲げた「ドンロー主義」でアメリカのスーパーパワーは世界で衰える、アメリカが他国に土足で上がろうとする行動原理は何か

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アメリカのワシントンDCで、ベネズエラへの軍事作戦に反対する市民たち(写真:2026 Bloomberg Finance LP)

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2026年、正月早々から世界が動いた。26年1月3日、アメリカのトランプ大統領の指示でアメリカ軍がベネズエラの首都カラカスを急襲し、マドゥロ大統領夫妻を逮捕し、アメリカに運び去ったのだ。現代において、欧米列強による他国の元首の拉致という野蛮な方法が用いられたのだ。

旧植民地であるイラクのフセイン、リビアのカダフィ、パナマのノリエガなどに対して、こうした野蛮な作戦はこれまで何度も行われたが、最近では起こらなくなっていた。

アメリカの脅しは続くか

その理由は、旧植民地諸国が中国やロシア、インドなどで構成するBRICSに入ることで、超国家アメリカといえども、次第に国際法を無視した野蛮な行為は行えなくなってきているからだ。アフリカのブルキナファソの若きトラオレ暫定大統領が、欧米に対し強気でいられるのは、背後にロシアと中国がいるからである。

ベネズエラにもロシアと中国が背後にいる。この数カ月、アメリカの軍事作戦が決行されなかった理由はまさにそこにあった。しかし、こうした蛮行が行われれば、アジア、アフリカ、中南米諸国の弱小国の主権は危ういということになる。これらの旧植民地地域の元首は、寝込みを襲われるかもしれないからである。

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