ドンロー主義で東半球は無視? トランプ大統領「ベネズエラ急襲」に透ける《日本切り》の恐怖
その一報を受けた瞬間、高市早苗首相は驚愕したに違いない――。ドナルド・トランプ大統領に命じられたアメリカ軍が1月3日未明、ベネズエラの首都カラカスの大統領宅を急襲し、同国のニコラス・マドゥロ大統領(当時)とフローレス夫人を拘束してアメリカに運び去ったという、その一報だ。
高市首相は前日2日にトランプ大統領と電話会談したばかりで、記者団に対して「トランプ大統領から私に対して、訪米のご招待を改めていただいた」「年始に当たり、トランプ大統領と直接言葉を交わし、日米同盟の強固な連携を確認できたということは極めて意義深いものであったと考えている」と誇らしげに述べていた。
トランプ大統領は4月に訪中の予定だが、高市首相としてはその前になんとかアメリカで日米首脳会談を実現し、日米同盟の強い連帯を示さなければならなかった。
だが、トランプ大統領はこのとき、ベネズエラ急襲計画をおくびにも出さなかったに違いない。同計画はごく近い身内だけに打ち明けられた。元民主党で他国への政治的介入に否定的なトゥルシー・ギャバ―ド国家情報長官は、排除されていた。
「台湾有事発言」の二の舞は回避したが…
外務省は1月4日、ホームページで外務報道官談話を発表した。これの主語を変えた内容を、高市首相はX(旧ツイッター)にポストした。1月5日に三重県伊勢市で行われた年頭記者会見でも、記者団からの質問に対して、同じ内容を繰り返した。昨年11月の「台湾有事発言」と同じ轍を踏むことはない、ということなのだろう。
だが、懸念は残る。トランプ大統領はこの先も、日本に、そして高市首相に寄り添ってくれるのか。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら