好かれっぷりは「第2の安倍晋三」、トランプ関税の対立解消へ欧州で高まる《イタリア女性首相》への期待

イタリアのジョルジャ・メローニ首相は4月17日、主要国の閣僚としては日本の赤沢亮正・経済再生担当相との会談に次ぐ形で、4月2日の「追加関税」発表後、欧州連合(EU)加盟国首脳としては初めてホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領と会談した。
結論から言えば、今回のメローニ首相との会談は具体的な合意を示す内容がなかった。一方で、トランプ大統領をローマに招待し、そこにEU首脳を集めてトランプ大統領を説得する流れができたことが評価されている。
メローニ首相がトランプ大統領に好かれるワケ
ホワイトハウスで繰り広げられたトランプ大統領とメローニ首相の良好な人間関係は、第1次トランプ政権時の故安倍晋三元首相との関係を彷彿とさせるものだった。
両者にとって今回は初の公式首脳会談だったが、実はトランプ氏が大統領に再選された後、メローニ首相はフロリダ州パームビーチにあるトランプ氏の私邸「マール・ア・ラーゴ」に招かれ、大統領就任式にも招待された欧州唯一の政治指導者だった。
今回の会談は、そこからメローニ首相との関係がどう変化しているかが注目された。だが、トランプ大統領のメローニ首相に対する態度は変わっていなかった。トランプ大統領はメローニ首相を「偉大な指導者」であり、「すばらしい仕事をしている友人」と繰り返し称賛した。
トランプ大統領がメローニ首相に好感を持っているのは、彼女が筋金入りの右派連合を束ねる人物で、しかも現実路線の政治家である点がトランプ大統領の信頼を勝ち得ているからだ。
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