1年で株価6倍以上!AI&防衛「パランティア」の実力。最新決算も絶好調、エヌビディアの成長を彷彿

急成長中の防衛関連銘柄、パランティア・テクノロジーズが注目されている。好決算と大型契約のニュースを次々に発表し、過去1年で株価は6倍以上に上昇した。
時価総額が3000億ドル(約4.4兆円)を超える企業としては異例の成長スピードで、2024年における半導体大手エヌビディアの成長を彷彿とさせる。
すべてを見透かす「魔法の水晶」
パランティアは、ビッグデータ解析とAI技術を核とするデータ分析プラットフォーム企業で、防衛・医療・金融など精密なデータ分析を必要とする分野に強い。
社名はイギリスのファンタジー「指輪物語」に登場する、すべてを見透かす魔法の水晶「パランティーア」に由来し、 大量のビッグデータを統合して分析することで世界を見通す存在になるという決意を表している。
創業者は伝説の起業家と呼ばれるピーター・ティール。政府機関・軍事分野でのビジネスを強みとしつつ、近年では民間企業向け事業も拡大している。売上高構成比率はおよそ半分ずつで、やや政府向けが多い。
政府向けのプロダクトはGotham(ゴッサム)と呼ばれ、元々は対テロ作戦のために開発された。機密性の高いさまざまなデータソースを統合・分析・可視化し、国防・情報機関がテロリストのネットワークや脅威を発見するのを支援するツールとして広く利用されている。
一方、民間向けのプロダクトはFoundry(ファウンドリー)と呼ばれ、デジタルツイン(製造現場などの仮想モデル)の構築やシミュレーション、高度なデータ分析を可能にし、自動車や製造業、エネルギー、金融、医療など幅広い業界で活用されている。
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