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主力の「iPhone」が好調のアップルはAI投資を拡大するが、11億ドル規模の関税コストを警告

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本連載「Strainer Report」はわかりやすい図表に定評のあるストレイナーの決算分析記事のうち、海外企業に関するレポートを掲載しています。詳細はStrainerをご覧ください

Appleが現地時間7月31日、2025年度第3四半期(4〜6月)の決算を発表しました。売上高は前年比10%増の940億ドルとなり、4〜6月期として過去最高を記録。一株あたり利益とともに市場予想を上回り、堅調な業績を印象付ける結果となりました。

好調な業績を牽引したのはiPhone、Mac、それからサービス部門です。iPadやウェアラブル部門は前年比で減収となりました。iPhoneは人気モデルが需要を牽引し、Macも買い替えサイクルが好調に推移しています。

今回の決算では、AIに関する取り組みが大きく強調されました。ティム・クックCEOはAIを「我々の生涯で最も深遠なテクノロジーの一つ」と表現。質疑応答ではCFOのケヴァン・パレク氏も、このAIへの投資拡大が設備投資増加の主な要因であると説明しています。

一方で重石と言えるのが、米中関係を背景とした関税コストの増大です。4〜6月期において既に約8億ドルの関連コストが発生。続く7月〜9月期には、この影響が11億ドル規模にまで拡大する見通しです。このコスト増は今後の収益性を圧迫する可能性があり、市場の注視が集まっています。

iPhone、Mac、サービス売上が牽引

グループ全体の牽引役となったのは「iPhone」でした。

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