有料会員限定

グーグル親会社「アルファベット」は広告もクラウドも好調。4〜6月期は2桁増収、大型案件が"倍増"

✎ 1〜 ✎ 19 ✎ 20 ✎ 21 ✎ 22
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
本連載「Strainer Report」はわかりやすい図表に定評のあるストレイナーの決算分析記事のうち、海外企業に関するレポートを掲載しています。詳細はStrainerをご覧ください

アルファベットが発表した 2025 年4〜6 月期の連結売上高は 964 億ドルで前年同期比 14 %増、営業利益は 313 億ドル(営業利益率 32.4 %)でした。広告とクラウド双方の伸長が増収に寄与し、利益率はおおむね前年水準を維持しています。

生成 AI 関連では「Gemini 2.5」ファミリーを投入し、開発者向けプラットフォーム利用者は約900万人規模に。月間処理トークン量はI/O 2025(5月)に発表された4,800兆個から 9,800 兆個へと倍増。検索クエリ数を押し上げる効果も報告されています。

事業別では検索・YouTube広告・サブスクが二桁成長を維持しました。クラウドは売上136億ドルと前年同期比32%増、営業利益率も20.7%へ急伸。バックログ(受注残)は前年比38%増の1,060億ドルへ積み上がり、Geminiを活用した大型案件が収益見通しを押し上げました。

旺盛なAI需要に備え、4〜6月だけで224億ドルを設備投資に充当。そのうち約3分の2をサーバーに振り向けました。通期の設備投資計画も750億ドルから850億ドルへ上方修正し、備品調達を前倒しします。高いキャッシュフロー創出力を維持しつつ莫大な設備投資を進めているのがアルファベットという会社です。

AI Overviewsは月間20億人超が利用

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD