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検索は「長文」へ、クラウドはAIエージェントへ──。アルファベットの第1四半期決算を紐解く

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Googleを展開するアルファベットの最新決算を分析 (画像:SANTO/PIXTA)
本連載「Strainer Report」はわかりやすい図表に定評のあるストレイナーの決算分析記事のうち、海外企業に関するレポートを掲載しています。詳細はStrainerをご覧ください

アルファベットの2025年1〜3月期決算は、売上高902億ドル(前年比+12%)、営業利益306億ドル(+20%)と堅調な結果でした。各事業が健全に拡大したとスンダー・ピチャイCEOも強調し、決算発表後の時間外株価は4.8%もの上昇となっています。

主力の検索サービスは二桁%の売上成長を継続。検索結果の要約を表示する「AI Overviews」は月間利用者15億人に到達、今後も多くのアップデートを見込んでいると言います。

サブスクリプションサービスは、有料課金数が2.7億件に到達。特に牽引したのは、YouTubeやGoogle Oneでした。クラウド事業も勢いがあり、AI関連では最新モデル『Gemini 2.5』が「業界で最善」であると主張。未来に向けた打ち手もアピールしています。

生成AIは「検索サービス」の収益拡大を後押し

検索事業は依然としてアルファベットの最大エンジンです。今期は「検索およびその他広告」が507億ドル、前年同期比10%増と2桁成長を維持。金融サービス、とりわけ保険領域が牽引し、小売や旅行も後押しました。ネットワーク広告の減速を補って余りある伸びとなり、広告在庫の質的改善が奏功していると言います。

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