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検索は「長文」へ、クラウドはAIエージェントへ──。アルファベットの第1四半期決算を紐解く

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AI Overviewsは、生成AIで検索結果を要約・再構成する機能として2024年から段階的に展開され、現在は140か国・15言語に展開しています。収益化につながる「商業クエリ」の増加率は従来と同等。検索結果上部・下部の広告に加え、モバイルオーバービュー内広告も展開し、クリック率や収益性の劣化は見られないとのこと。

実験的に提供する「AI Mode」は、AI Overviewsより高度な推論とマルチモーダル処理を備え、比較検討や複雑な調査ニーズに応えるもの。平均クエリ長は従来の2倍で、旅行計画や製品比較など長文質問が増加しました。

Android端末で使える「Circle to Search」(指でぐるっと囲むと、その中に表示されたものを検索できる)対応端末は2.5億台に達し、利用回数は四半期で40%増。画像検索機能「Google Lens」の利用回数も昨年10月から50億件増え、”視覚クエリ”が裾野を広げています。

AI導入や画像検索によって検索クエリが多様化し、Googleの「広告在庫」を拡大することにつながっています。一方、広告主サイドでもAIが自動生成したクリエイティブ(広告画像やキャッチコピー)や分析が効果を底上げ。LLMとの連携に検索語句と広告の関連性が高まりました。

YouTube――定期課金が1.25億人超

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