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トランプの手書きメモで“FRBたたき”は次の段階に。「様子見」を続ける中央銀行は徹底的に非難

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FRBのジェローム・パウエル議長(写真:Eric Lee/The New York Times)

大統領ドナルド・トランプは6月30日、連邦準備制度理事会(FRB)への利下げ圧力を一段と強め、手書きのメモで、FRB議長のジェローム・パウエルは国に「莫大な損害」を与えていると非難。政策金利を「大幅に」引き下げるよう要求した。

トランプは同日、これとは別にソーシャルメディアで行った投稿で、金融政策の決定会合で投票権を持つパウエルとFRBの理事たちは「このような事態がアメリカで生じるのを許したことを恥じるべきだ」と述べた。

「彼らが職務を適切に果たしていれば、わが国は金利負担を何兆ドルも節約できていた。ただ座って傍観する理事会のメンバーは全員同罪だ」とトランプは書いた。

中央銀行の独立性をないがしろに

トランプは何カ月にもわたってパウエルを直接的に侮辱し、解任さえちらつかせてきたが、ここにきて、あらためて批判のトーンを上げている。27日には、議長の任期が満了する来年5月を待たずに辞任するようパウエルに促した。パウエルは、希望すれば2028年まで理事に留まることができる。

トランプはさらに、パウエルの任期満了よりもかなり早い段階で後任を指名する考えも示唆。そうなれば、市場に対するFRBのメッセージに混乱が生じるおそれが出てくる。

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